リモートビューイング
3日目のワークはリモートビューイングと言って、日本語で言うところの
「千里眼」を体験することから始まった。
フォーカス12に入って、あらかじめペアを組んだメンバーの周辺を観察する。
最初、私は隣の由子さんとペアを組んだ。
由子さんとはほとんどしゃべった事が無いので先入観はお互い生じないはずだ。
最初は例によって何も見えないが、そのうち、なにやら丸いものが浮かび上がってきた。良く見ると太陽のようだ。今度はその周囲に海と山が見え出した。
ただし、トロピカルなイメージではなく、山と海の景色は日本の海岸に良く見られる風景である。
「この人は海の近くの町からやってきたのかな?」そう思ったら今度は木が街路樹のように横に並んでいるのが見える。
ただ、その木が妙な感じで、枝が全くなくて、上の先端あたりでピョンピョンと長い葉が伸びているだけという、ちょうど未成熟なヤシの木のように見える。
その周辺のビジョンも見えてきたのだが、
なぜかこちら側にある道路部分が白いのだ。良く分からない。
後ろ側にはログハウス風の家や白い家が並んでいるのだが、
どれもが普通の住宅よりも小さい。
最後にまた太陽をバックに未成熟なヤシの木のシルエットが見えた。
さっそくお互いの見たイメージのシェアリングを始める。
私は「海のある町から来たのですか?」と彼女に聞いてみたが、「違う。」と言う。なんだ、はずれたかーと思いながらさっき見たビジョンを説明しはじめた。
彼女の目がみるみる輝き始めた。なんと来週、和歌山の海に旅行することになっていて、それをとても楽しみに毎日そのことばかりを考えているそうなのだ。
こんどは私がびっくりした。
あの白い道路は「砂浜」で、小さい家は「コテージ」だったのだ。
実際に泊まるホテルにコテージがあるのか、ヤシの木が未成熟なものなのかは確かめようが無かったが、とりあえず、リモートビューイングというよりもテレパシーは感じ取れた。
あちこちで歓声が上がり始めた。
他のメンバーもリモートビューイングに成功しているようだ。
こんなに簡単に見られるとは驚きだ。
次に彼女の見たビジョンだが、白黒ではあるが、上の方が真っ直ぐ切り取られたような煉瓦の壁のようなものが見えて、その上から葉っぱがチョロチョロ垂れているイメージがあり、それとは別に眼鏡橋のような左右対称のアーチっぽいものが見えるとのことだった。
「すごい!」私は感動した。その煉瓦の壁のイメージは、私の家の塀そのものだ。
煉瓦調のタイルで高さは小学生の背丈ほどで、上にはツタをからませてあるのだ。
だが、眼鏡橋はその時点では良く分からず、翌日自宅を出発する前に携帯のカメラでその壁のあたりを撮って彼女に見せた。
彼女は驚いて、「これよ、これ、こうなっていたんだ!!」と喜んでくれる。
私の家の前には荷物などが一時置けるようにホームセンターで買ってきた鉄と木でできたベンチを置いてあるのだが、このベンチが眼鏡橋のようなものに見えていたのだ。確かに支柱にあたる両サイドの鉄の脚部分は曲線を描いており、眼鏡橋のような丸っこいイメージで、全体がアーチのようでもある。
私は特に彼女にイメージを送るようなことはしていない。
しかし彼女の独力で私の家のイメージが見えるというのはすごいことだと思う。
こんどは相手をかえて反対側のマサ君とペアを組んだ。
彼は30代と、このメンバーの中では比較的若く、気軽におしゃべりはしていた。しかし、お互いのプライベートなことは殆ど話ししていないのでペアを組んでも構わないと思う。
マサ君は初回のリモートビューイングで素晴らしい能力を発揮していた。
バンバン当たるのだ。
彼によると、自分自身が「タカ」になって相手の家まで行き、いろいろなビジョンをたくさん見てくるのだそうだ。
その中から最適と思われるものを選んでいるらしく、これもまたスゴイことになってきたなと思う。
マサ君の見たビジョンの方はすごかった。
彼はいきなり「鈴木さんの家は一戸建てで、近くに公園があるでしょ?」と言ってきた。大当たりなのだが、それぐらいならば「あてずっぽう」と言えなくも無い。
しかしこのあと彼はさらに突っ込んだ事を言ってきた。
「その公園は自宅からワンブロックしか離れておらず、半日陰を作るパーゴラのようなものがある。」と言うではないか。これまた大当たりだ。
確かにワンブロックしか離れていないし、隅のほうに半日陰のパーゴラがある。
「自宅の窓から何か垂れていませんか?」これには思い当たるふしがないのでその場では否定した。
しかし後から気が付いたのだが、我が家の2Fの窓は出窓になっており、窓の直下に飾りで3重の枠を付けてある。彼はそのことを言っていたのだ。
「垂れている。」という表現だったのでピンとこなかったが、
あらためてすごいと思う。
今でも彼の能力はなにかに生かすべきだと思っている。