驚愕の前世体験 裏話

この本を書いている時期の私は、ある意味「完全にイッテいた」ように思います。(笑)
本当に高次元の存在というものをリアルに体感し、そのもの凄さの渦の中に放り込まれ、今まで知識として知っていた「人智を超える存在」が本当に自分の中にいて、本当にこの3次元の自分を導いていたという、気が狂いそうな現実を肉体を伴って体験していたのです。

こんなことがありました。

私が2階にある自分の部屋でこの本の原稿を書いている時、私の娘(長女)が1Fのリビングにあるソファーでうたた寝をしていました。
すると突然、長女の体が「金縛り」になったのだそうです。
そして間もなく2階から「私」が降りてきたのだそうです。
しかし実際の私は原稿を書くのに没頭しています。

つまり、その「私」は私ではない「私」だったのです。

彼女は咄嗟に「なにかおかしい」と感じ、金縛りのまま寝たふりをしました。
目の前でうろうろしているのは確かに「お父さん」なのだけれども、どこか違和感があったので、そのまま薄眼を開けて観察を続けたそうです。
そのうち「私」は台所に行き、お菓子の袋をバリバリと開けお菓子を食べまくった後、今度はリビングの電話をとり、ダイヤルを押してだれかと会話をし始めました。
しかしその内容は人の悪口三昧で、派手に笑ったりして随分と品のないものだったそうです。

その最中、時々「私」がフッと消えるのだそうで、でも直ぐにまたフッと現われるということを何回か繰り返し、その後長女の顔をじっと見た「私」は、「なんだ、寝てるのか」と言って2階に戻って行きました。

その途端、金縛りが解けた長女は2階に駆け上がり、原稿を書いている私に「お父さん、今降りてきた?」と尋ねてきました。

もちろん、私は原稿を書くのに没頭していたので降りていません。

今にしてみれば、これはこういうことだろうと思います。

その当時、私とハイアーセルフとは統合が始まったばかりで、まだまだ意識は「分離された」状態でした。(今でも統合は不充分ですが)
その為、原稿を書く際に「意識の低い自分」は邪魔な存在であり、私の体の中で意識の高い自分から「押し出されて」外に出てしまったようなのです。
時々「私」がフッと消えたのは、原稿を書くのに没頭していた私が「我に返って」原稿全体のバランスを見直していた時だったのです。

そういうことかと自分でも合点がいくことがあります。
書いているうちに半トランス状態になり、本文とは全く関係のない精神世界の秘密のようなものをいつのまにか長々と書いていたということが結構あったからです。

それらは散文的ではありますが、お陰様で今の自分の財産になっています。